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新NISAの買い方 特定口座のどの株売って買いなおすのがお得?

2023-08-03

投資

t f B! P L

 くにみです

来年から始まる新NISAに向けて、買い方検討中です。

新NISA概要(金融庁HPより)

新NISAには【つみたて投資枠】と【成長投資枠】がありますが、私はキャッシュフローを重視していますので、配当金が支払われる個別株やETF(日本、米国)で【成長投資枠】を埋めていきたいと思います。

【つみたて投資枠】は余裕があればで、【成長投資枠240万円/年】を埋めることを優先し、余裕がなければ投資せずに空けておきます。

問題はどの資金を使って埋めるか!?

売って買いなおすならどういう状態の銘柄!? です。

私が考える、買い方の優先順位を書きます。

NISAは売却益や配当利益が非課税になる制度なので、税金の観点が議論の中心になります。

新規資金で投資

配当収入を増やしておきたい私としては、新規資金で投資できるのが理想ですが、240万円/年を5年間拠出するのはなかなか大変です。一部新規資金を入れながら、大部分は特定口座の銘柄を売って買いなおすことになる予定です。

特定口座で保有している銘柄を売って、新NISAで買いなおし

みなさんもこのパターンが多いのではないでしょうか?

<例>

株価:2000円
配当:100円(税引き後配当80円、税引き後配当利回り4%

を特定口座で保有していたとします。


含み損がある、または、含み損益ゼロの場合

結論から言うと、含み損のある銘柄、含み損益ほぼゼロの銘柄を売って、新NISAで買いなおした方が得です(手数料除く)。

含み損のある銘柄、含み損益ゼロの銘柄を売って新NISAで買いなおした場合には、配当が単純に25%増える計算になります。

↑の例だと、売却益はないので、税金はかからず、受取配当金にかかっていた税金がなくなるので配当が80円→100円(25%アップ)になります。

後述する含み益のある銘柄を売って新NISAで買いなおした場合、利益に税金がかかりますので、同株数買うためには、税金分追加投資が必要になります。

含み益のある銘柄

こちらも結論から言うと、含み益25%の銘柄を売ってNISAで買いなおしでトントン。

含み益25%未満、さらには含み益は少なければ少ないほどお得になります(手数料除く)。

先ほどの<例>で、特定口座で2000円で買った銘柄が値上がり率10%~900%(g)で現在値(f)まで上昇した場合、これを売却すると、利益に税金がかかり、売却後の受取金は税引き後で(h)になります。

取得単価(円)株数1株配当
税引前(円)
1株配当
税引後(円)
受取配当
総額(円)
現在値(円)値上率(%)売却後
受取総額(円)
2,000
1,000
100
80
80,000
値上がり
2,20010%2,160,000
2,50025%2,400,000
3,00050%2,800,000
4,000100%3,600,000
6,000200%5,200,000
20,000900%16,400,000


この受取金を使って新NISAで買う場合での2パターンで計算しました。

同株数(1000株)買う場合

これを、新NISAで同株数の1000株買う場合、支払った税金分の追加投資(i)が必要になります。

値上がり率が高ければ高いほど追加投資は多くなり、配当利回りは下がっていき、特定口座で保有していた際の配当利回り4%以上になるのは値上り率25%以下の場合です。

※値上り率25%未満を売るのがお得というのはこの理由からです

値上り率が25%よりかなり大きい場合は、他の高配当株を検討した方がよさそうです。

現在値(円)値上率(%)売却後
受取総額(円)
追加投資取得株数
(株)
配当
利回り
受取配当
(円)
増えた
配当金(円)
2,20010%2,160,00040,000
1000株
4.5%
100,000
20,000
2,50025%2,400,000100,0004.0%
3,00050%2,800,000200,0003.3%
4,000100%3,600,000400,0002.5%
6,000200%5,200,000800,0001.7%
20,000900%16,400,0003,600,0000.5%


買える株数だけ買う場合

追加投資を0にして、売却金で買えるだけ買ったらどうなるでしょう?

値上り率(g)が大きいほど売却時の税金が増えるので、買える株数(j)が減ります。

値上がり率が高ければ高いほど、配当利回りは下がっていくのは同株数買う場合と同じですが、ここでのポイントは、値上り率がいくら大きくても、追加投資なしで配当金が増える(=キャッシュフローが増える)ことです(増えた配当金(m))。

計算前は、値上り率が上がっていくとどこかでキャッシュフローがマイナスになるかと思っていましたが、その点は大丈夫そうです。

この買い方であれば、得が減っていくだけで、損することはなさそうです。

値上り率が25%よりかなり大きい場合は、他の高配当株を検討した方がよいのは同じです。

現在値(円)値上率(%)売却後
受取総額(円)
追加投資
(円)
取得株数
(株)
配当
利回り
受取配当
(円)
増えた
配当金(円)
2,20010%2,160,000
0
9824.5%98,18218,182
2,50025%2,400,0009604.0%96,00016,000
3,00050%2,800,0009333.3%93,33313,333
4,000100%3,600,0009002.5%90,00010,000
6,000200%5,200,0008671.7%86,6676,667
20,000900%16,400,0008200.5%82,0002,000


更には

↑の計算は単純に「現時点」での税金の観点から得かどうかだけでしたが、実際には将来のインカムゲイン(配当)やキャピタルゲイン(値上り益)に対する税金の観点も加え、

・ 含み益が少ない銘柄

に追加して

・ 増配期待が大きい銘柄

・ 株価上昇期待が大きい銘柄

これらを満たすものを優先して買いなおすのが良いと思います。


旧一般NISAで保有している銘柄を売って、新NISAで買いなおし

これは急ぐ必要は全くなく、いつでも同値でクロス取引(同日に旧NISA口座で成売り、新NISA口座で成買い)すれば、手数料なし、税金払うことなく同じ株数買えます。少しでも非課税枠を多く使う方が得なので、5年間の非課税期間が終わるまでに考えればよいです。

一方で、資金が足りない時に、株価上昇や配当利回りが期待できない塩漬け株は売ってしまって、有望な銘柄に乗り換えるための資金にするのはアリだと思います。

旧つみたてNISAで保有している銘柄を売って、新NISAで買いなおし

S&P500とかオルカンなどの優秀なインデックスファンドに積み立てている場合、これを売るのは全く意味がないですね。20年もの長い非課税期間があるのでそれが終わるまで保有していればいいだけです。

あまりにイマイチなファンドを積み立ててしまっている場合は売って乗り換えるのはアリ。


まとめ

新NISAでの買い方について書きました。

資金の優先順位は

1)新規資金で投資

2)特定口座保有銘柄を売って、新NISAで買いなおし

3)旧一般NISAで保有している銘柄を売って、新NISAで買いなおし

4)旧つみたてNISAで保有している銘柄を売って、新NISAで買いなおし


また、2)特定口座保有銘柄を売って、新NISAで買いなおしの場合、

・ 含み益が少ない銘柄

・ 増配期待が大きい銘柄

・ 株価上昇期待が大きい銘柄

これらを満たすものを優先して買いなおすのが良いと結論しました。



自己紹介

50代理系元会社員。妻と子供1人。投資歴20年以上。2025年にリタイア。年金・退職金をあてにした50代ならではのリタイア生活・資産運用・年金・子供へのマネーリテラシー教育などに関して発信していきます。

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