リタイアする/しないに関わらず、老後の資金計画は非常に重要だが、子供の数や年齢、住宅ローン残高、退職金の金額などなどは人によってそれぞれ違います。このため、他の人に全く同じ資金計画を当てはめることは不可能です。
なので、考え方と自分の場合の資金計画を紹介します。50代リタイアを考えている方は、自分の場合に当てはめて修正いただきたい。
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リタイアせずに65歳まで再雇用で働く場合
まず、①リタイアせずに65歳まで再雇用で働く場合、収入は減るものの途切れることなく固定収入が得られます。この「途切れることのない定期収入」は安心感MAXです。
これに貯金の取り崩し、退職年金(退職金の年金受取)やIDeCoを組み合わせることでそれなりの収入を得ることができます。
50代でリタイアする場合
これに対して、②50代でリタイアする場合、当然ながら退職~年金受給までの間に無収入期間があります。ここをどう埋めるかがリタイア成功のカギとなると考えています。
65歳まで働く場合の「途切れることのない定期収入」に近い資金をどう用意するか!?がポイントです。これに対して「現金」「退職年金」「IdeCo」「配当金収入」を組み合わせた資金計画を立てた。
「配当金収入」は定期収入と呼べるか!?という議論はありますが、働いていてもリストラの可能性もありますし、配当金の1本足打法ではなく、他の収入との組み合わせにしているのでリスクは小さいかと。
まず、期待収入が異なる3つの期間に分け、それぞれに対する資金計画を考えた。
(A)リタイア~60歳 完全無収入期間
この期間の生活費は現金で用意したい。この期間は完全に無収入なので、例えばインデックス投信積立資産の取り崩しを前提にすると株価暴落時にも数百万単位で取り崩すことになり、精神的ダメージが大きい。
(A)の期間の資金を現金で用意するもう1つの理由として、「家族の理解が得られやすい」ということが挙げられる。
60歳まで働くのが当然と考えている配偶者やその親に対して、「株で儲けます」だと不安しかないだろう。「損したらどうするんだ?」といった面倒くさい議論が繰り広げられることが想像できてしまう。
そこで「その資金は現金で用意できています」であれば、納得するかどうかは別にして反対はしないだろう。
安心してリタイアするためには(A)の期間の資金が用意できるかにかかっていると思っている。また、何歳でリタイアできるかもここの資金準備にかかっている。
資産運用でこの期間の資金をやりくりしようとすると、不運にも相場暴落に巻き込まれたりして、資金が大幅に減少したりすると、リタイアした早々に「リタイア卒業」になりかねない。
年間支出が300万円で50歳でリタイアするなら300万円×10年=3,000万円、55歳リタイアなら300万円×5年=1,500万円が(A)の期間分だけで必要。
私の場合、早期退職制度で特別退職金が上乗せされるので一括受取り、これと貯金の取り崩し、更に成長株投資で築いた資産を一部現金化し、現金で用意することにした。
(B)60歳~65歳 無収入期間(IDeCo、退職年金受取可能)
この期間も無収入ではあるが、IDeCoや退職年金(退職金の年金受取)の受取りが60歳から可能であり、これを充てることで年金受給まで食いつなぐ。「IDeCo」は運用成績次第だが「退職年金」はほぼ確定収入なので、これをベースに組み立てる。
不足分に対し、資産運用として行ってきた成長株投資を高配当株投資へ切り替え、配当金で賄う。
成長株投資、高配当株投資の詳細については、別途ブログで紹介予定
(C)65歳~ 年金受給期間
年金受給までたどり着ければ、あとは+αどれだけゆとりある生活にできるかだけ。
最悪年金だけで暮らせるくらいに家計をコンパクトにし、年金+退職年金と配当金で「そこそこ」満足な生活ができると思っている。
まとめ
各無収入期間に合わせて、(家族も)安心できる資金計画をしっかり立てよう
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