大体投資本には損切りが大事と書いていますが億資産を築いた人のエピソードでは暴落時に買い向かっていたり。。。
投資手法・方針が違うということを理解するとスッキリしたのですが、初心者のうちはなかなか理解できないと思うので、自分なりの分類と暴落時の対応をまとめました。
モメンタム投資
モメンタム投資は株価の勢いに乗る投資。デイトレードを含む比較的短期投資(むしろ投機)。上がっている株は上がり続ける、下がっている株は下がり続けるという理屈で勢いに乗る。
シナリオは「勢いが続く」であり、シナリオが崩れる=勢いが無くなったらすぐに利確・損切を徹底する必要あり。
市場暴落時:いち早く逃げ出していなければならない。10%の損失で損切り、チャートの支持線を割ったら損切り、など損切を徹底しなければならない。
バリュー投資
バリュー投資の中にも資産バリュー投資と業績バリュー投資の2つに分けている。どちらも企業の持っている価値(バリュー)に対し現在の株価が安いものへの投資。
資産バリュー投資
企業が持っている「現在」資産が株価に反映されていない銘柄への投資。
例えば、保有現金が時価総額より多いとか、保有している有価証券が値上がりして莫大な含み益があるとか、保有する土地が安く評価されているなどの資産価値が株価に反映されれば株価は上がるはず、という理屈。
業績バリュー投資(成長株投資)
これに対し業績バリュー投資は、企業が「将来」生み出す価値(バリュー)に対し現在の株価が低い銘柄への投資。成長株投資と言ったほうがなじみやすいかも。
例えば今後利益が毎年2倍になっていくことが予想されるのに現在のPERが30倍とかの場合、利益が毎年2倍ってことは、今の株価のままなら来年のPERは15倍、次の年には7.5倍。
これだけ成長している銘柄の株価がそのままってことは考えられないので、将来生み出す価値(バリュー)に合うように将来株価は上昇すると考えて投資する。
どちらも企業が持つバリューを読み、それに株価が追随することを期待しての投資なのでバイ&ホールド(買って長期間持ち続ける)が基本。
シナリオは「バリューに対して現在株価が割安である」であり、シナリオが崩れる=想定したバリューがないor失われた(る)。例えば業績バリュー投資において、企業の成長が失速、または成長以上に株価が上がってしまった場合(バリュー<株価となる)が挙げられる。
市場暴落時:バリュー(企業の資産、成長性)に変化がなければ損切りの必要なし。企業の価値(バリュー)がかわらないのに市場の暴落につられて株価が安くなった時はバーゲンセールで絶好の仕込み時でもある。
配当・優待投資
文字通り配当・優待のインカムゲイン狙いの投資。配当はキャッシュフロー(=安定収入)獲得が目的で、配当収入>生活費とすることでアーリーリタイア達成を狙う投資家が近年多くみられる。
優待は生活を豊かにする意味合いが強いように思える(生活に使える優待品、外食優待券で少し贅沢な食事)。
市場暴落時:配当・優待が変わらなければ損切りの必要なし、むしろ仕込み時。2020年のコロナショック時には、市場暴落につられて高配当銘柄ものきなみ売られ、配当利回り4%以上の優良銘柄がゴロゴロ。
結果論ではあるが、この時に仕込めていれば市場回復に伴い株価も回復するため、株価上昇によるキャピタルゲインも得られていた。ただし、銘柄によっては業績悪化により減配や配当・優待改悪する場合があるのでその時は見直し必要。
インデックス投資
全世界株式やS&P500インデックスなど市場全体に投資する手法。インデックス投信やETFをドルコスト平均法で積み立てるのが一般的。
シナリオは「長期では市場は拡大し続ける=株価は上昇し続ける」。シナリオが崩れる=市場の拡大が止まり、縮小する。
例えば世界人口や世界GDPのピークアウトが考えられますが、国連の予測によると、世界人口は2022年80億人→2030年約85億人→2050年97億人→2080年代中に約104億人と予測されています。世界GDPも伸び続けており、当面シナリオが崩れる心配はないと予想されます。
市場暴落時:暴落は安く買えるチャンスと考え、慌てず騒がず、淡々と積立を継続。
まとめ
「株価が下がった」ことだけを理由に損切りする必要があるのは、モメンタム投資だけですね。
モメンタム投資 |
バリュー投資 |
配当・優待投資 |
インデックス投資 |
損切必須 |
シナリオが崩れてなければ損切不要
むしろ仕込みチャンス
|
積立継続 |
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