引き続き、子供へのマネーリテラシー教育の話で今回は「おこずかい偏」です。
子供にお金を渡す際、毎月一定額を渡す「お小遣い制」と使うたびにもらう「都度制」の2パターンが多いと思います。我が家はお小遣い制です。
マネーリテラシー教育上のお小遣い制のメリットと思っていることを紹介します。
理由1:やりくりを覚える
限られたお金の中でやりくりすることは、将来家庭を持った際にも必ず必要なことで、お金を使う練習になると思います。
サラリーマンは毎月の収入の中で家賃、光熱費、食費、交際費などをやりくりし、足りなければ飲みに行くのを我慢したりします。これはなんの訓練もなしにいきなりはできません。
おもちゃはすごく欲しいが、今このおもちゃを買えば、今月は友達と遊んだ時に自分だけお菓子を買えないかもしれない。子供にとっては重大な悩みです。
こういった悩みを繰り返すことで、大事なモノにだけお金をつかえるようになるのではないかと思います。
理由2:親にとってくだらないものでも買える
親から見るとくだらないものでも、子供にとってはモーレツに欲しいものがあったりします。
親から見ればXXXも○○○も似たようなものだったとしても、子供にとっては全然違うかもしれません。使うたびにもらう「都度制」だとそういったものはまず買ってもらえません。
お小遣い制であれば、小遣いを貯めて買うという選択肢が生まれます。目の前のお菓子を我慢してお金を貯め、将来のXXXを買う。大人の世界の「節約して将来家を買う」と同じです。また、都度制でよく起こりがちな例として
大人でも2週続けて飲み会になるなんてよくあることです。子供だってたまたま2週続けて遊びの約束が入ることは普通にあるでしょう。B子ちゃんと遊びに行ってA子ちゃんの誘いを断る。子供にとっては一大事かもしれません。
お小遣い制なら2週続けて遊びに行くお金が足りないのは自分の責任で、そもそも上の会話のような事態は起こりません。
理由3:「都度制」だと全ての買い物に親の判断が入る
理由1,理由2とかぶりますが、都度制だと買うたびに何に使うのか言わなければならず、買えるかどうかは親の判断しだい、気分しだい。
子供が何にお金を使っているかを知りたいのかもしれませんが、小学生くらいまでならそれでいいとしても、中学以上になればデートなど親に言いたくないこともあると思います。
子供が親にウソをついてお金をもらうような状態は避けたい。また、親がお金を支配して子供を監視するような関係も避けたいと思っています。
こんなやり方も
ある時、子供が学校で使う鉛筆を買いに行った。ふつうの鉛筆の2倍くらいの値段のキャラクターの絵がついた鉛筆を友達が持ってきていてそれが欲しいらしい。
鉛筆は必要なものなので買うのはOKだが、キャラクターは必要ないので、キャラクター分の差額を自分の小遣いから払うなら買ってもいいと伝えた。子供は悩んだ。売り場で30分近く悩んで、「やっぱり買わない。鉛筆まだあるし」と買わない判断をした。
自分で決めたことなので普通の鉛筆でも納得して使うだろうし、もし、やっぱり欲しくなれば同じ条件でいつでも買える。こんな感じがいいのではないかと思っています。
我が家では必要なような、いらないような微妙に判断難しいものをねだられた時に「半分小遣いで出させる」ということをよくやります。
本当に欲しいものは半額で買えることになるので喜んで買うし、そこまで欲しくなかったものは「やっぱりやめる」となります。こんな感じで本当に欲しいものだけにお金を使う練習ができていると思っています。
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