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【「EV記事を批判する人」を批判する記事】に対する批判

2023-09-24

投資

t f B! P L

くにみです。今回はEV化(電気自動車化)に関して。

最近のYahooニュースで下の記事が紹介されていました。

EV記事を批判する人をかなり厳しめに批判する記事です。

 電気自動車(EV)に関するネットニュースやコラムを見ていると、EVに批判的なコメントが多い一方で、エンジン車には肯定的なコメントが多いことに気づく。なぜそのようなコメントが多いのか。本稿ではそれを

正直、今回の記事は「本気で言ってる?」と思ってしまうレベルです(アンチEV派だからですかねぇ)


先に言っておきますが、私は完全EV化は絶対にならないと考えている「アンチEV派」です。

エンジンのプラグを主事業とし、EV化でオワコンと言われたこともある「日本特殊陶業」がポートフォリオの時価総額1位だったりします。

その点をご承知の上お読みください。


記事の抜粋

以下記事からの抜粋です。ポジショントークかなとは思いますが、なかなかの厳しいワードが並んでいます。

Yahooニュースより抜粋
・世界的にEVシフトが着実に進んでいることは紛れもない事実

・EVに否定的な反応を示すのは、これまでに体験したことのないものを受け入れる許容度が低く、あたかも新しいものが受け入れられないかのような拒否反応

・エンジン車も30年後、40年後もニッチな需要として少数ながら生き残っていくだろうが、そこには変化を好まず、既得権益に支配された保守的な思想が反映されているように感じる。

・数十年後には乗れなくなるガソリン車を、今のうちに存分に楽しみたいという気持ちもわからなくはないが、スマホ全盛期にガラケーを使い続けるように、どこか時代に逆行しているようで情けない

・EV批判とエンジン車賛美を繰り返すことは、時代にそぐわず、滑稽にさえ映りかねないことを自覚すべきである。

・このような発言を繰り返すうちに、自分たちがさらに時代に取り残される危険性があることに気づいてほしいと切に願う。


また、筆者は、以下をEV否定派のEVに対する「懸念」とし、「こうした懸念からEVに否定的な反応を示すのは、従来のエンジン車とEVを比較した際に抱く違和感を並べているだけ」とバッサリ」切り捨てています。

私にとってはこれらは「懸念」や「違和感」ではなく「大問題」で、こんな大問題があることがEVを買わない最大の理由なんですけど。

この点は後で書きます。

EV否定派のEVに対する懸念(Yahooニュースより抜粋)
・EVが増えるだけでは環境問題は解決しない
・リセールバリュー(再販価値)に懸念がある
・トータルコストが高い
・バッテリーに不安(信頼性、寿命、交換コストなど)がある
・充電施設が少なく、電欠が怖い
・集合住宅に充電設備が普及するか。
・航続距離が短い(あるいは航続距離データの信頼性に疑問がある)
・車体や機械部品の修理費が高い
・火災のリスクが高い


こうした懸念からEVに否定的な反応を示すのは、従来のエンジン車とEVを比較した際に抱く違和感を並べているだけ

私が完全EV化は絶対にならないと考えている理由

EVの問題については、すでに記事の筆者が言っちゃってます。立場上「問題」と書けないので「懸念」と言っていますが、筆者はこれらが「問題」と認識していると推測されます。

筆者の言う「懸念」にそって私の考えを書きます

EVが増えるだけでは環境問題は解決しない

言っちゃった!!言っちゃいましたよ!! 記事では、この件について特に否定も肯定もしていません。環境問題が解決しないのであれば、なんのためのEV化なのか?

「EVは走行中に排気ガスを出さないだけで、製造から廃棄までのトータルで見るとガソリンエンジン車に比べてエコとは言えない。」「ハイブリッド、プラグインハイブリッドの方がむしろ優れている」とさえ言われています。

正直、私はこれについて正解を知りませんが、EV化を推進するのであれば、EVがガソリン車に圧勝というデータを出してほしいです。恐らくは出てこないと思われます。

バッテリーに関わる問題

残りの「懸念」は全てバッテリーに関わることです。

リセールバリュー(再販価値)に懸念、 バッテリーに不安

・リセールバリュー(再販価値)に懸念がある
・バッテリーに不安(信頼性、寿命、交換コストなど)がある

スマホなどで皆さん体験されているように、バッテリーは充放電を繰り返していくと劣化していき、新品よりも使える電気量が減ります。EVでは走行できる距離が短くなります。

エンジン車であれば、10年10万kmは普通に走ってほしいところです。大事に乗れば20万kmも可能なのかなと。実際、私は3台乗り継いでそれぞれ10万km以上走行させたことがありますが、エンジンの不調というのは全くなかったです。

EVでも10万km走行の口コミは見かけますが、それが普通なのかどうなのか?更に20万kmバッテリー交換無しで走れるのか?←かなり厳しいのではないかと推測しています。

それを考慮するとEVの中古車はかなりのリスク商品となってしまいます。必然、査定価格は下がってしまうと予想され、これがリセールバリューに懸念ということですね。

航続距離が短い、 充電施設が少なく、電欠が怖い

・航続距離が短い(あるいは航続距離データの信頼性に疑問がある)
・充電施設が少なく、電欠が怖い
(追加)1回の急速充電(30分)では満充電までいかない

未だ解決されていない問題が、EVは航続距離が短いというところです。

カタログ上はだいぶ改善されていますが、冬はへたするとカタログ値の半分しか走らない恐れがあります。これは温度が低いと性能が発揮できないリチウムイオン電池の原理的な問題であり、改善が難しいところです。

航続距離が短いにも関わらず、充電施設が少ない、やっと充電設備を見つけても1回の充電(30分)では100km走行分程度しか充電できず、空状態から満充電まで行かない。

結果、長距離移動の際には常に充電施設を探し続ける必要がある。

最悪の条件下でも1回の充電で最低250km程度は走れないと、長距離移動はしたくないです。(高速で2時間(200km)おきに休憩を想定)

ガソリン車は給油1~2分、満タンで400kmとか余裕で走行。これに比べると乗り物として劣っているとしか思えません

その他

・集合住宅に充電設備が普及するか。
・車体や機械部品の修理費が高い
・火災のリスクが高い

これらは改善余地あると思います。

集合住宅にガソリンスタンド設置されていないので、1個目は引き分け。航続距離が延びれば家に充電設備は不要です。

修理費も、最大の問題はバッテリー交換がバカ高いってことですかね。

バッテリー交換価格は、日産車は安めで数十万円、外国車になると100~200万円程度と言われて言います。交換不要になるくらいバッテリーの耐久性が向上すれば大した問題ではないかも

火災のリスクは全固体電池が普及すればだいぶ改善されそうです。

これらの「れば」が全て解決されるには10年以上、へたすると20年かかると考えます。

結論

現状では、航続距離が短く、耐久性に懸念があり、中古車価格も期待できない車に乗ったとしても、CO2削減には貢献できない(かもしれない)。こんな乗り物を買う意味が全く分かりません。

乗り物の機能として比べた時に、EVがガソリン車に勝っているところって無いように思えます。

せめて、「不便だけどCO2は圧倒的に削減できるので、みんな我慢して乗ろうよ」にならないとねぇ。

とにかく不便、これに尽きます。

世界的にもEV化後退中

強力にEV化を推進してきたEUもここへきてトーンダウン。

結局、エンジン車でトヨタに勝てなくなったEUの自動車メーカーが政治の力を借りて、無理やりEV化を法案にしたものの、

・完全EV化実現の難しさ

・中国が躍進し、EUは恩恵小さい

が露呈してきたのではないでしょうか?

予想では、完全EV化目標がどんどん後ろ倒しされていくのではないかと考えています。


この記事の直後にイギリスがガソリン車の新車販売禁止を5年後ろ倒し、というニュース

【NHK】イギリス政府は地球温暖化対策の進め方を見直し、ガソリン車などの新車販売を禁止する期限を2030年から2035年に先送りす&


ドイツがe-fuel車(=エンジン車)も認めるよう要請

グローバルでEVシフトが進むなか、ドイツがEUに対して「e-fuel」を使用する新型車について認めるよう要望しました。一体どういう意図があるのでしょうか。


フォルクスワーゲンはEV車を減産

 AUTOCAR JAPAN 6月29日「フォルクスワーゲン、一時的にEV減産へ 予想を下回る需要 『顧客の強い抵抗』と従業員」、carview 7月18日「やっぱり&欧州EVに暗雲!  VWが予定


以上、書いてきた理由により、完全EV化は不可能と考えます。


自己紹介

50代理系元会社員。妻と子供1人。投資歴20年以上。2025年にリタイア。年金・退職金をあてにした50代ならではのリタイア生活・資産運用・年金・子供へのマネーリテラシー教育などに関して発信していきます。

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