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外貨建てMMF 実際に取引して、税金、信託報酬などがどうなっているかを確認した

2023-09-13

投資

t f B! P L

 くにみです

ドル資金を外貨建てMMFに待機させていますが、利回りが良いのでそのまま置いておくことも考えています。

一方で、外貨建てMMFには分配金にかかる税金、為替差益にかかる税金、信託報酬がかかることになっていて、実際の利回りがどのくらいかが非常に分かりにくいです。

結局表示利回りからどんだけ引かれるの?が知りたいんですよ

今回は私が実際にドル建てMMFを保有・売却した結果から

・分配金にかかる税金は?

・為替差益にかかる税金は?

・表示利回りは信託報酬引いた後?これから引かれる?

これらがどうなっているのかを「推測」してみました。

※ 実際の取引に基づいた「推測」であることを承知した上でお読みください。
※ 間違いがありましたら、正しい情報ソースとともにご指摘ください。



ネットで検索しても、ドル建てMMFの表示利回りが2023/9/8時点で、4.8%を超えていて魅力的に見えますが、この表示利回りは信託報酬引いた後の利回りなのかどうなのかとか、結局分かりませんでした。

SBI証券HPより

以下、SBI証券HPから抜粋した情報ですが、分かるような分からないような。
SBI証券HPから抜粋した情報
分配金への課税分配金は利子所得となり、分配金は月末再投資の際に、20.315%源泉徴収された後の金額で再投資されます。
売却時の課税外貨建MMFの譲渡(売却)・償還により発生した譲渡(売却)・償還差益は為替差益含め譲渡所得として20.315%の申告分離課税が適用されます。
信託財産で間接的に負担する費用ゴールドマンサックスのドル建てMMFの場合
日々の平均純資産総額に対して年率0.70%(上限)を乗じた額(または投資顧問会社が同意するこれより少ない額)およびその他の費用・手数料等がファンド資産より控除されます。詳しくは目論見書をご覧ください。



税金

分配金への課税と為替差益への課税があります。これらは特定口座で損益通算できます。

外貨預金が利子は雑所得となり、確定申告対象になるのに比べ、特定口座で処理できるのは外貨建てMMFの大きなメリットです。

分配金への税金

分配金は利子所得となり、月末再投資の際に、20.315%源泉徴収された後の金額で再投資されます

分配金は実際には口座に振り込まれずに再投資されています。この再投資する際に税金分が引かれて再投資されているということです。

ここはわかりやすいですね。

また、ドル建てMMFは米国ETFなどで分配金にかかる米国課税分10%がかかりません。

国内株式の配当への課税と同じと考えておけばよいと思います。


為替差益への税金

解約時に発生した為替差益に対し20.315% の申告分離課税

実際にはキャピタルゲインにも課税されるはずなんですが、MMFでは基準価格の変動がほぼないので、実質為替差益への課税となります。

ここが分かりにくい。

私は住信SBIネット銀行で円→ドル転して、SBI証券の口座へ移して外貨建てMMFを買っています。最終的にはまた住信SBIネット銀行に戻してドル→円転して円にします。

SBI証券の口座には米国ETFからの分配金なども入金されたりしていて、円→ドルへの転換価格は分かりようがない気がします。

じゃあ、何をもとに為替差損益を出しているのだろう?

ということで、少し売却して実際の数字で計算してみた。

外貨建てMMFの取引明細

200ドル分売却すると、

元本分199.73ドル+(その日までの?)分配金(0.32ドル)ー分配金にかかる税金(0.04+0.01ドル)=200ドル になるように売られるらしい。

この時点では為替損益には触れていないし為替差益には課税もされていない。

今回取引の為替レートが145.97円/ドルとなっているのみ。



譲渡益税徴収・還付のお知らせ

これとは別に譲渡益税徴収・還付のお知らせが来ていました。

どの取引か書いていないので取引が多いと見逃がします。この日にはこれしか取引していないので、これが外貨MMFの損益です。

1183円利益を得たことになっています。今回は年間損失があるので、それと損益通算して、課税はされませんでしたが、本来はこれに20.315%課税されます。



取得為替と計算利益

で、口座の取得為替は140.05円/ドルとなっています。
この取得為替は、ドル転した時の為替ではなく、MMFを購入した時の為替です(多分)。


これらの数字を使って、利益を計算すると

売却時の為替 ー取得時の為替 =1ドルあたりの利益(円)
  145.97  ー  140.05  = 5.92円

1ドルあたりの利益(円)×売却元本分=利益
       5.92円 × 199.73ドル=1182.4円(ピッタリ!!)
結論

為替差益は外貨建てMMFを購入した日のレートと外貨建てMMFを解約した日のレートで為替差益有無を計算し、為替差益に対して20.315%税金かかる。

※ドル転した時のレートや売却後円転した際のレートは関係ない。

例として以下のようにドル転→外貨建てMMF購入→売却→円転した場合、

最終的には①のように為替差損が出ていたとしても、外貨建てMMF購入→売却時のレートで②のように為替差益が見かけ上発生する場合、課税されてしまうということです。

信託報酬

ゴールドマンサックスの場合、表示利回りは4.869%ですが、ここから信託報酬が引かれるのか、すでに引かれているのか。

信託報酬については以下のように記載されています。

日々の平均純資産総額に対して年率0.70%(上限)を乗じた額(または投資顧問会社が同意するこれより少ない額)およびその他の費用・手数料等がファンド資産より控除されます。詳しくは目論見書をご覧ください。

0.7%動くとなると結構大きいです。

で、

実際の受取配当金から、信託報酬とかがどうなっているのか、推測してみました。

8月の残高に対し、8月末に再投資されたのが$8.13これから月の利回り、そして年間利回りを単純に12倍してざっくり計算すると、税引き前で4.948%。表示利回りの4.87%とあまり変わらない数字になりました。

残高
($)
配当再投資
($)
税引き後
月利回り
税引き後
年利回り
税引き前
月利回り
税引き前
年利回り
表示
利回り
2474.388.130.329%3.943%0.412%4.948%4.87%

外貨建てMMFは格付の高い国債などの短期債券を中心に運用されています。

参考として2023/9/7時点ので米国債1か月物の利回りが5.52%です。

これから信託報酬の約0.7%を引くと4.82%と、表示利回りの4.87%とほぼ同じになり、数字的に矛盾ないことから、

ドル建てMMFの表示利回りは「信託報酬を引いた後」の利回りと推測しました。


まとめ

今回、実際の取引履歴から税金、信託報酬の実際を推測した結果。

・表示利回りは信託報酬を引いた後の利回り

・表示利回りから20.315%税金引かれた(表示利回り×0.79685)のが受取利回り。

・為替差益は外貨建てMMFを購入した日のレートと外貨建てMMFを解約した日のレートで為替差益有無を計算し、為替差益に対して20.315%税金がかかる。
※ドル転した時のレートや売却後円転した際のレートは関係ない。
・・・・・・・

為替変動がなければ、表示利回りから約20%引かれたのが受取利回りということなので、現在税引き後で4%近い利回りです。

キャピタルゲインがないのはデメリットですが、資金の待機先としては非常に良いのではないでしょうか?








自己紹介

50代理系元会社員。妻と子供1人。投資歴20年以上。2025年にリタイア。年金・退職金をあてにした50代ならではのリタイア生活・資産運用・年金・子供へのマネーリテラシー教育などに関して発信していきます。

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