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結局カバードコールETFって高配当株と比べてどうなの 【続き】

2025-06-09

投資

t f B! P L

 今年FIREした50代くにみです

少し前にカバードコールETFと高配当株を比較した記事を書きました

今年FIREした50代くにみです 無職状態でのキャッシュフロー最大化を狙い、高配当株メインに投資していますが、最近カバードコールETFの高利回りに魅かれて、実際に保有しながら値動きとかを検証しています。 興味は、「結局高配当株とどっちがいいの?」ですが、未だに結論は出せずにいます...

最近では更に利回りの高いカバードコールETFが出ていますので、それで比較してみるとどうなるかについて書きました。


【高配当株】と【カバードコールETF】比較

前回結果まとめ再掲

前回は利回り4%、増配15%の高配当株 vs. 利回り12%、増配なしのカバコを比較しました

・高配当株は、増配時の株価上昇と配当再投資による株数増加で時価総額の伸びが大きい
・カバコは再投資による株数増加のみの効果しかないため、時価総額の面では劣る
・年間配当の面では、利回りの高いカバコの方が多くなり、19年後まで逆転しない
・累計受取配当では、20年後でもカバコの方が多い

⇒ 資産形成の面では高配当株、短期のキャッシュフローではカバコと考える

今回前提

株価1万円の【高配当株】と【カバードコールETF】を購入。分配金は全て再投資。

それぞれの時価総額、年間配当、累計配当を下記でシミュレーション

高配当株(前回と前提同じ)

・利回り4%
・毎年15%増配
・増配分株価が上がり常に利回り4%
・配当は全額再投資。

かなり優秀な高配当株です。三菱HCキャピタルイメージ

カバードコールETF(利回り以外は前回と同じ)

利回り20% or 30%
・増配無し
・株価変動なし
・分配金は全額再投資

利回りについては前回は東証上場ETFのGXNDXカバコ(2865)イメージで12%で計算しましたが、最近では

FEPI:利回り25%(想定)
AIPI:利回り35%(想定)
CEPI:利回り45%(想定)

というとんでもない利回りのカバードコールETFが出ています。今回は高めの利回りシミュレーションとのことで20%、30%で計算しています。

※イールドマックス系では利回り100%などもあるようですが、今回は考慮せず

スタート株価利回り増配率株価推移
高配当株
10000
4%15%株価は毎年
増配率分上昇
カバードコール
12%(前回)
なし
株価はずっと
変わらない
20%
30%

時価総額比較

前期前提で配当金再投資した際の時価総額推移です。

利回り20%のカバコで高配当株と略同等。利回り30%のカバコは圧勝です。



年間配当・累計配当比較

次に配当です。


配当については前回より利回りが高くなった分、高配当株に抜かれることはなく、カバコの圧勝です。

利回り30%では、初期投資1万円で分配金を全額再投資すると20年後には分配金は40万円を超える計算になります。

考慮すべきこと

これらはあくまで20年続く前提でのシミュレーションであり、実際には20年先のことは分からないことを肝に銘じ、それぞれ考慮すべきことがあります。

高配当株

・20年間15%増配を続ける会社はあるかもしれないが、1社集中投資というわけにもいかないので、複数社の分散投資で15%増配を20年達成しなければならない
※利回り4%、増配15%を20年続ける会社を10社以上見つける必要
・優秀と言われている高配当株ETFのSCHDでも利回り4%、増配率11%程度であり、分散投資で上記利回り条件を達成することはなかなか難しそう
・今後も株主還元↑方針は継続すると予想され、安定して増配の恩恵を受け続けられると予想される。

カバードコールETF

・歴史が浅めで20年の動きを予想することは難しい
・NISA対象ではないので約30%課税される(自分で二重課税調整必要)
・株価に対する利回りなので株価下落時は利回りも下がる株価上昇時の利回り↑も限定的で、現物株価爆謄しても恩恵は少ない
⇒ オプションプレミアムだけを取りに行く商品と考えた方が良い

今後の戦略

いろいろ懸念することはありますが、カバードコールETFの利回りは魅力で、且つ、決定的な欠点も見いだせていないため、ポートフォリオの一部で投資を継続します。

現在、投資資産の1%程度カバコに入れていますが、これを5%程度まで段階的に引き上げていきたいと考えています。

※以前の投稿では、分配金の再投資にとどめると書きましたが、少しリスク取りに行きます

カバーコールETFをオプションプレミアムだけを取りに行く商品と考えるなら、現物資産の安定性よりもプレミアムが多い方がよさそうで、プレミアムはボラティリティーと連動するので下記順になる。

指数  S&P500 < NAS100 < FANG+ < AI関連 < 仮想通貨関連
商品   【2868】< 【2865】  < FEPI  < AIPI  < CEPI

ややチキンぎみに 【2865】、FEPI、AIPIを税引後利回り20%程度となるように組み合わせてまずは投資資産の2%まで購入し、運用を継続します。良さそうなら更に比率を引き上げていきます。

利回り 税引前 税引後
2865 :12%、 9.6%(二重課税調整有り)
FEPI :25%、  18%(二重課税調整無し)
AIPI :35%、  25%(二重課税調整無し)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カバードコールETFについてはまだ理解が浅く、恐る恐るです。

ただ、調べた感じでは悪い方向に行ってもそこまでひどい事にはならない気がします。

例えば全損するような事態になることはないかなと。

2865だったら投資先のNAS100が50%下落したら、2865もそのくらい落ちるし分配金も50%減かもしれないが、悪くてもその程度との認識。

なら、ポートフォリオの一部で勝負してみようか!

自己紹介

50代理系元会社員。妻と子供1人。投資歴20年以上。2025年にリタイア。年金・退職金をあてにした50代ならではのリタイア生活・資産運用・年金・子供へのマネーリテラシー教育などに関して発信していきます。

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